ポケットWiFiも?知らなかったでは済まない預入手荷物のルール

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楽しい海外旅行の準備。デジタルカメラの予備電池やポケットWiFi、充電のためのモバイルバッテリーもスーツケースに詰めていざ出発……!

ちょっと待ってください。実はこれらのアイテム、旅客機での輸送にルールがあることご存知でしたか?今回は意外と知らない、預入手荷物の輸送ルールについてご紹介します。

 

 

パソコンなどの電子機器を預ける際のルールは?

 

2017年7月1日より国土交通省航空局によって、リチウムイオン電池を内蔵した携帯型電子機器を「貨物室」で輸送する場合の安全措置が義務化されました。リチウムイオン電池が
見えない場所で発火・爆発するリスクに対処するためにこの規定ができたそうですが、そもそもリチウムイオン電池とは何に使われている電池を指すのでしょうか。

リチウムイオン電池とは、リチウムイオンによって充電や放電を行う、繰り返して何度も使える電池のことを指します。軽くて大きな電力を持つという特徴があることから、スマートフォンやノートパソコン、ビデオカメラやデジタルカメラ等にも使用されており、モバイル機器になくてはならない電池です。

 

 

2017年の7月より、これらの預入手荷物について規定が厳しくなり、リチウム電池を内蔵した電子機器を預ける際に、機器の保護・電源OFFが義務付けられるようになりました。

 

<預入手荷物ルール>

・スーツケースに入れる前に、本体の電源を完全に切る。(スリープモード不可)
・本体を強固なスーツケースまたは衣類等で梱包するなど保護をする。

※偶発的な作動や損傷による発火を防止するため

 

【参考】
ANA:リチウム電池を内蔵した電子機器について
政府広報:リチウム電池を内蔵した電子機器を貨物室に預ける際について

 

これらのルールを守った場合、スーツケースに入れて預けることができるのだそうです。

 

 

 

リチウムイオン電池を使用した予備電池は別

 

しかし、リチウムイオン電池を使用した予備電池は預けることができないという規定があります。
例えば、スマートフォンのモバイルバッテリー、パソコンやデジタルカメラの予備バッテリなどは必ず手荷物で持つ必要があります。

 

 

理由は、預入手荷物は雑に扱われることが多いので、手荷物に比べ衝撃を受けやすいこと。

また、飛行機の貨物室内の環境が客室内に比べ悪条件であるため、発火・爆発リスクが上がることが理由だそうです。そのため、必ず手荷物で持つように指導されます。

 

もしこれらのモバイルバッテリーが預け入れのスーツケース内にあれば、保安検査で必ず指摘され、スーツケースの中からモバイルバッテリーを取り出すことになります。大勢の人の前でスーツケースを開けるのは恥ずかしいですし、時間がかかり面倒ですよね。

リチウムイオン電池を使用した予備電池はすべて、手荷物で持っていくことをお勧めします。

 

また、ポケットWiFiに関しては国土交通省の規定には該当しませんが、リチウムイオン電池を使用している場合が多いため、手荷物で持っていくほうが無難です。爆発・発火リスクを避けるためにも、なるべく手荷物で輸送するようにしましょう。

 

 

まとめ

 

今回は意外と知らない人が多い、預入手荷物の輸送ルールについてご紹介しました。
ノートパソコンやタブレットなどを預入手荷物の中に入れる際は、完全に電源を切って、強固なカバーなどに入れ、衝撃が起きないようにする。モバイルバッテリーは必ず手荷物で持つ。

ポケットWiFiもリスクを考え、出来れば手荷物へ。事故を未然に防ぐためにも、乗客一人ひとりが守りたいルールですね。

もちろん、ラッキーWiFiもスーツケースには入れず、手荷物での持ち運びをお願いします。

※手荷物の取り扱いは各航空会社によって異なります。事前に各航空会社にご確認をお願いしております。

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