【2020年】花粉症徹底解剖!!

 

毎年毎年、長い冬が終わったころにやってくるのが花粉の季節

現在日本人の4人に1人が花粉症ともいわれ、毎年この季節に苦しんでいます、、。

 

ということで、今回は花粉症について徹底解剖してみました!

 

 

・そもそも花粉症って何?

花粉症とは花粉を吸い込んだりすることで「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」等の症状を引き起こす「アレルギー性鼻炎」のひとつです。

花粉症はさまざまな花粉で発症しますが、その代表的なものが春のスギ花粉症です。

日本では、スギのほかにもヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が花粉症を引き起こすとされています。

 

・発症するとどうなるの?

鼻から吸い込まれた花粉が鼻粘膜でアレルギー反応を起すことでくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が現われます。

このため口呼吸聞き苦しい鼻声になることもあります。

また、目や喉のかゆみ、結膜の充血、涙が止まらないといった症状もありますし、

場合によっては眠気、めまい、頭痛、倦怠感、集中力の低下、イライラ感なども認められます。

花粉飛散の時期は長いことから日常生活に支障をきたすだけではなく、精神的にも落ち込んでしまうこともあります。

 

・どういう人が発症するの?

①遺伝的にアレルギー体質である。

これが主な原因だと言われています。

②日頃の食生活

同じ地域に住んでいてもお年寄りには花粉症の有病率が少ないことがわかっています。

日常的にインスタント食品やスナック菓子などを食べている人に比べて、健康的な和食中心の生活はアレルギー体質になりにくい要素があるのかもしれません。

自律神経を乱す睡眠不足や不規則な生活

不規則な生活や睡眠不足、ストレスなどは、免疫力低下の原因にもなります。

生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけることで花粉症が楽になるかもしれません。

④排気ガス

花粉の飛散量が同じでも、排気ガスの多い地域の方が花粉症になる人が多いのだとか。

排気ガスのなかに含まれる微粒子と一緒に花粉を吸いこんでしまうと、アレルギー反応が出やすくなると言われています。

⑤都会に住んでいる

花粉が飛んでも土に吸収され、再び舞い上がることの少ない田舎と違い、アスファルトは落ちた花粉が何度でも風に舞い上がり、空中を飛んでしまうので、花粉を吸い込みやすくなると言われています。

そのため、大きな道路の近くや都会に住んでいる人は普段からマスクをするなど特に注意が必要です。

 

・日常で出来る花粉対策は?

花粉の飛ぶ時期に外出するときの対策

・マスクを着用して花粉を吸い込まないようにする。

・つばの広い帽子をかぶる・花粉が付着しにくいツルツルした素材の服を着る

・帰宅時、服についた花粉を払ってから家に入る

・帰宅したらうがいや洗顔で花粉を洗い流す、鼻をかむ など

お家での対策

・部屋を念入りに掃除して室内の花粉の量を減らす

・床は水拭きし、窓際はとくにていねいに掃除する

・花粉の飛散時期は、布団や洗濯物を外に干さない

・フィルター付きの空気清浄機を24時間使用する。とくに寝室の枕元に設置すると効果的。 など

 

・代表的な治療法は?

【薬による治療】

今あるアレルギーの症状をお薬で抑える治療法です。

色々なアレルギー治療薬が開発されており、内服薬・点鼻薬・点眼薬などを中心に使用します。

 

メリット

病院にかからなくても薬局で薬が手に入ったり、手軽に治療できる。

・種類が多く時期や症状、重篤度によって自分に合ったものを処方してもらえる。

デメリット

・花粉症が重篤化してくると、強い薬を使わないと効果がなかったり、薬の副作用もある。

・症状を抑えることを目的としているため、根本的な治療にはならない。

 

花粉症の症状が重症化してから薬による治療を始めるとなかなか薬が効かないことがあるため、症状が出現すれば早めに治療を開始することが重要です。

花粉が飛散する前(症状のない時期)から薬を内服することにより、花粉症の発症を抑えることが可能な場合もあります。

 

【レーザー治療】

薬を使った治療で十分な効果を得られなかった場合、特に鼻づまりが強い場合、レーザー治療を行うことがあります。

鼻の粘膜をレーザーで薄く焼き、アレルギー反応を起こしにくい性質をもっている粘膜の再生を促します。

 

メリット  

・お薬の効果が不十分な方(特に鼻づまり)に効果がある。

・妊娠中などでお薬をあまり飲みたくない方でも安心。

・お薬の眠気が気になる方におすすめ。お薬との併用で減薬が期待できる。

・効果は比較的長期で人によっては半年~2、3年ほど持続する。

デメリット

・レーザー治療後に一時的に鼻症状が悪化することがある。(ほとんどの方は1週間程度で回復します。)

・鼻の諸症状には効果があるが、花粉症の根本的な治療にはならない。

・鼻の症状にしか効果がない。

 

個人差はありますが、特に最初の1週間は鼻づまりや鼻水などの花粉症のような症状が出ることがあります。

その後、粘膜は徐々に改善して3~4週間で落ち着き、レーザーの治療効果が期待できるようになります。

なので、花粉飛散期の3~4週間前(1月下旬~2月上旬)に治療することをおすすめします。

 

【アレルゲン免疫療法】

アレルギーの原因物質(アレルゲン)のエキスを少しずつ投与していくことによってアレルギーを起こしにくい体にしていく治療法です。

3年~5年という長期間の投与が必要となりますが、治癒が期待できる治療法です。

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。

今までは皮下注射法が主だったのですが、はじめのうちは週に一度ほどの通院が必要だったり、その都度痛みを伴うことから、最近は舌下法という舌の下にアレルゲンを投与する方法が人気です。

舌下法だと最初の一度は病院で投与してもらいますが、二日目からは自宅での投与が可能です。

 

メリット

・治癒または長期寛解(症状がない状態)が期待できる。

・抗体の種類増加を抑える効果がある。(他のアレルギーが増えないようにする)

・アレルギーの進展を予防する。(アレルギー性鼻炎からぜんそくやアトピーなどへの進展を抑える)

デメリット 

・すべての人に効果があるわけではない。(約2割の人には全く効果がないそうです。)

・3~5年間、毎日薬を服薬しなければならない。

・スギとダニに対するアレルゲンにしか認可が下りていない為、スギ花粉以外の花粉症には効果がない。

 

スギ花粉症の舌下免疫療法の場合、花粉が飛びはじめてから開始するとアレルゲンとの接触量が増え、アナフィラキシーショックを起こす可能性が高まることから、花粉の飛散する時期(1月~5月)に治療を開始することはできません

花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的です。

例年2月から花粉飛散がはじまるので、10月~11月より前に治療を開始するのがよいとされています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今年はもう花粉シーズン真っ最中なので、始められない治療もありますが、来年以降のためにも、症状のひどい方は病院に行きお医者さんに相談して適切な治療を考えてみるのもいいですね。

花粉症の方もそうでない方も花粉についての正しい知識を持って、正しく対策、治療を行ってこの季節を少しでも楽に過ごしてみてください。

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