アジア初!台湾は同性婚OKって知ってた?
前回の国際カップルに続きは今回はこの話題。
2019年5月17日、世界では26か国目、アジアでは初となる同性婚を合法化する法案が台湾で認められました。本日は喜びに沸く台湾の同性婚事情についてご紹介します。
そもそも同性婚とは?
そもそも同性婚とは何か。読んで字のごとく、同性同士の結婚を指します。
日本などの多くの国では、法律上性別が同じ二人は、結婚という制度を利用することができません。その代わりに、日本ではパートナーシップ制度が認められている地域があります。
パートナーシップ制度とは、地方自治体が、同性カップルに対して、二人のパートナーシップが婚姻と同等であると承認し、自治体独自の証明書を発行する制度のことを指します。
事実上、結婚と同じでは?と思われがちですが、法的には異性婚と同じような保障もありません。
法律上の夫婦ではないため、税金の配偶者控除などは受けることができません。
台湾では何が起きた?
一方台湾では、2019年5月17日に同性婚を合法化する法案が認められ、同性カップルであっても、各地の行政窓口で結婚を登記できるようになりました。
これはアジア初の試みであり、日本をはじめアジア諸国にも影響が出るといわれています。
結婚という制度ができるようになると、配偶者の相続の権利や相互扶養の義務も発生することとなり、じつに様々な法的および制度上の権利が与えられることとなります。
しかし、異性カップルと同じ権利を得たわけではない?
しかし、台湾で認められた同性婚ですが、100%異性婚と同じような権利を得たわけではないといいます。
たとえば異性婚の場合、養子縁組制度を利用し、子どもを養子にもらうことができますが、同性婚では、血のつながりのない子どもの用養子縁組はできません。
また、国際結婚の場合は、相手の国や地域も同性婚を認めていなければならないという条件があります。たとえば、日本では同性婚が認められていないため、日本×台湾人のカップルでの結婚は認められません。これは、同性婚を禁止している国や地域の人が台湾に集まることを避けるためにあるとのこと。
同性婚は認められたものの、同性婚と異性婚が同等の権利を与えられるというわけではないという現状がありますが、こちらも法改正が進めば、許可される可能性もあります。
今後の台湾の動きにこれからも目が離せません。
10月には過去最多のパレードが
2019年10月26日には、約17万人ものひとが参加した過去最大のパレード行われました。このパレードのテーマは「良き隣人」。セクシュアリティにかかわらず、誰もが良き隣人になれるはずという思いが込められていたそうです。虹色のフラッグを持った人が世界中から大勢駆けつけ、パレードを行いました。
アジアの歴史的な法案を喜ぶ人で溢れ、パレードは大盛り上がりだったそうです。
まとめ
同性婚が認められた、台湾についてご紹介しました。
今年は台湾にとって「同性婚元年」となり、祝賀ムードにあふれています。
同性婚に賛成!という意思がある方は、ぜひ台湾のパレードに参加してみてはいかがでしょうか。
2020年の開催予定は、2020年4月25日(土)、26日(日)の二日間です。
楽天やライフネット生命保険株式会社、株式会社みずほフィナンシャルグループや日産など多くの企業が参加し、台湾を応援しています。
来年も人の笑顔で溢れる、力強いパレードになりそうです。